「自分の街で働く」というあたりまえを取り戻す

創業

木更津発スタートアップビジネスモデル・求人サイト「木更津バイトナビ」──副業から生まれた地域の新しい雇用モデル
小川 和晃さん(木更津市)


きっかけは「ひとりの移住者」としての実感から

東京で医療系人材企業に勤めながら、2年前に木更津へ移住した小川さん。
最初の思いは、「自分と同じように、スキルを持って地域で働きたい人の力を活かしたい」でした。

しかし、相談を重ねるうちに見えてきたのは現実的な壁。
「企業側がどんな人を求めているのか掴めない」「移住者との接点が少ない」理想と現実の間で立ち止まる時期がありました。


らづ-Bizとの出会いが、問いを変えた

「企業が本当に困っているのは“求人”そのものでは?」という問い。その一言が、小川さんの中のピントを合わせました。

「スキルのマッチング」から「地域の採用課題の解決」へ。
事業の軸を再定義することで、新たな構想が生まれました。それが木更津に特化した求人サイト「木更津バイトナビ」。大手サイトに埋もれてしまう地元企業の声を拾い上げ、地域で働きたい人と“顔が見える関係”でつなぐ、温度のあるプラットフォームです。


地道な歩みから、信頼が広がる

最初はチラシを配り、店舗を一軒ずつ回るところから始まりました。
「ネットの世界だけで完結しない、“人のつながり”を大事にしたかった」と小川さん。

Googleマイマップを使い、地図から直感的に探せる仕組みをつくり、応募から面接までをLINEで完結できるようにするなど、使う人の“体感”を磨き続けました。そうした丁寧な積み重ねが、少しずつ地域に信頼として根づいていきます。「木更津バイトナビで人が見つかった」「スタッフが長く続いてくれている」そんな声が口コミとなり、サイトは地域の求人インフラへと成長していきました。


いま、そしてこれから

現在では、多くの地元企業と求職者が「木更津バイトナビ」を通じてつながり、“働くことが地域を支える行為”として息づいています。また、近隣エリアへの横展開や、LINE連携システムを軸とした地域発フランチャイズモデルの構築にも挑戦しています。

「自分の街で働き、自分の街に貢献できる。そんな循環を、ひとつのサイトから広げていきたい」
― 小川 和晃さん


担当者コメント

「小川さんの挑戦は、“課題解決”という言葉を超えています。地域で生きる人の感情や想いに寄り添いながら、それをビジネスの形に変えていく姿勢は、まさに次世代のローカルモデルです。木更津バイトナビは、地域の“働く希望”を可視化したプラットフォームだと思います。」


成果と意義

  • 地域企業と求職者を“顔の見える関係”でつなぐ求人サイトを確立
  • 木更津エリアの求人課題を解決する地域密着モデルを構築
  • 外国人雇用など、地域課題に寄り添う新展開も構想中

らづ-Bizは、地域の課題を「想いの力」で解決する事業者とともに、次のローカルイノベーションを生み出していきます。

【本件に関する問い合わせ先】
木更津バイトナビ
サイト:https://kisarazujob.jp/

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