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【斉藤照子 様】79歳からのファッションデザイナーデビュー

2023/05/19

 

市内にお住まいの齊藤照子さん。

 

2021年の夏、「私の作ったものをネットで売れるかしら?」とらづビズに相談に来られました。

 

お話を聞くと、若い時は大使館専門の都内のテーラーで服作りをしていたものの、結婚を期に木更津に住み始め、以来、小物や子供服を趣味にフリーマーケットで時々販売してもらっていたことがあるくらい、とのことでした。

 

かなりブランクもあり、その時に作られていた服や小物も、良くて千円程度で売れるかどうかというレベル、であったのは事実です。

 

さらにお話しを聞く中で、「作るのも好きだけど素材を集めるのも好きで、旧い生地や服もなんかもったいなくてかわいそうだから捨てられずに取って置いちゃうの」と、楽しそうに話されるので、「それ、見せてもらえませんか?」とお願いしました。

 

翌月、持って来られた生地や古着のパーツの中から、小さなパーツをはぎ合わせて縫われた一枚のスカートがあり、それを目にした時「齊藤さん、これですよ、これ!これでいきましょう!」と話しました。ご本人はなんとなく思いつくまま作ったスカートに、こんな反応をされると思っていなかった様子で、驚いた顔をされていたのをよく覚えています。
「こんなの売れるの?もっと普通の方が売れるんじゃない?」と言う齊藤さんに、「齊藤さん、ファッションデザイナー目指しましょう」「大丈夫!この子(スカート)が連れてってくれるから!」と話したのが今回のスタートでした。

 

その後、古着のパーツ、そして何十年も前から齊藤さんがためてきたデッドストックのデニム生地だけを使った服作りが始まりました。

 

最初は作ることではなく、写真を撮ることから始めてもらいました。プロと素人の差は全体のバランスです。細かな作業の積み重ねで作るものは、どうしても手元の範囲に目がいきがちで、それで出来上がったものはバランスが悪い場合が多くあります。当初、齊藤さんもこのパターンでした。写真を撮ると良くも悪くも全体が見えてきます。全体のバランスを考えた上でのものづくりに役立てて入ってほしかったからです。

 

だいたい月に一度のペースでの打ち合わせでしたので、それだけでもかなり時間が経ってしまいましたが、基礎はしっかりつくりあげていきました。

 

2022年の秋から、ものづくりの「作る」と「修正」の繰り返しを行いながら本格的に開始し、2023年の春に今のような形になり、2023年の5月には有名百貨店への出店が決定しました。

 

大事なことは、「コンセプト」と「ブランディング」です。最初にこれをしっかりとすべて決めた上で、その延長線上にあることだけを実行していく、余計なことはしない、これがブランド作りの最短距離です。

 

  

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